九州大学大学文書館では、当館が所蔵する吉岡斉資料に関する展示を開催します。
吉岡斉氏は、九州大学の副学長や大学院比較社会文化研究院教授などとして本学の研究・教育の発展に尽力する傍ら、日本における科学史・科学技術論研究の第一人者として、特に原子力政策に関して積極的な提言をしてきました。
この展示では、吉岡氏が委員を務めた政府の原子力関係各委員会資料など、NHKで放送され第50回「放送文化基金賞」ドキュメンタリー部門最優秀賞受賞を受賞した「膨張と忘却」でも取り上げられた、貴重な資料をご紹介いたします。
吉岡氏が日本の科学技術、特に原子力政策にどのような視点から迫り、それをどう記述し記録したのかについて、その思索と行動の軌跡を貴重な資料から辿っていただければ幸いです。ぜひご覧ください。

【開催日時・場所】
日時：令和7年6月11日（水）～令和7年8月6日（水）10：00～17：00

（土・日・祝日は休館。ただし8月2日(土)、3日（日）は開館）
場所：九州大学伊都キャンパス　フジイギャラリー（入場無料）
※6月11日～6月30日の間中央図書館で吉岡氏の著書や科学技術関連図書の展示を行います。

【展示の構成】
第1部：吉岡斉資料の整理プロジェクト
第2部：「膨張と忘却」に見る吉岡斉資料
第3部：九州大学での仕事
「吉岡斉科学技術史文庫」コーナー
（関連）NHK ETV特集「膨張と忘却～理の人が見た原子力政策～」

【主催】九州大学大学文書館
【共催】九州大学附属図書館
【協力】NHK福岡放送局

【参考】https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/events/view/2118